SPIRULINA
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スピルリナとは
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スピルリナは、藍藻類に属する全長0.3-0.5mmの螺旋状の微細藻類です。 「藻類」とは、『光合成の過程において酸素を放出する生物から有胚植物を除いたもの』で、 大まかにいうと、光合成をする生物のうち陸上植物以外となります。 「藻類」と一言でいっても、分類学上では様々な生物グループが含まれます。原核生物にも、真核生物にも藻類は含まれ、スピルリナは、約35億年前に出現した原核生物の仲間「藍藻(シアノバクテリア)」の一種です。 スピルリナという名前は、ラテン語の“らせん形の”を意味する “Spira”(英語ではSpiral)に由来すると言われています。
全生物の進化図(Adl et al. 2012を参考に作成)
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長い食経験
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スピルリナは、35 億年前に地球上に誕生し古来アフリカや中南米の湖に自生する熱帯性の藻類で、人々の貴重な栄養源の1つとして世界中で食されてきたという長い歴史を持っています。 自生地周辺では、約3600年前のマヤ文明の頃からスピルリナを貴重なたんぱく質源として常用していたという歴史が残っています。 また、1940年にフランス人学者のダンガードらはチャド湖東方にある村の市場で、「ダイエ」という名前の乾燥食品としてスピルリナが販売されていることを世界に紹介しました。 その後、スピルリナが持つ豊富な栄養素やたんぱく質に注目が集まり研究が重ねられてきました。
世界が注目するスーパーフード
スピルリナは「スーパーフードの王様」などと呼ばれることもあるほど栄養価に優れた食品で、世界の主要機関も注目している食品です。多様なスーパーフードが混在するなか、特に素晴らしい栄養価がある「プライマリースーパーフード10」にも選ばれています。また、NASAやESAでも、宇宙空間でのスピルリナ利用の検討が進められています。タベルモはJAXAと「月面農場における食用藻類スピルリナの循環型培養システムの改良と生スピルリナ入りメニュー開発」について共同研究を行っています。
共同研究についてはこちら >
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豊富な栄養素
スピルリナは、ビタミン・ミネラル・たんぱく質などの 5大栄養素をはじめ、食物繊維、抗酸化作用を示す植物性色素など、実に 60 種類以上の栄養素をバランス良く含んでいます。たんぱく質の含有量は乾燥重量の約70%と極めて高く、大豆や牛肉はもとより他の藻類と比較しても多くなっています。また、スピルリナは、堅い細胞膜を持たないため、消化吸収率は約95%と非常に高いのも特徴です。
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他の藻類との比較
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